日本ダービーまであとわずか・・・

 

競馬をたしなむ人々の平和な日常に、寄せては返す白波が立つ。

5月最後の日曜日は、第83回日本ダービーがあるのだから無理もない。

コーヒーを買いに入ったコンビニの中でさえ、スポーツ紙が横になって刺さっているエリアに視線を飛ばさないわけにはいかなかった。何なら買おうか?

――――いや、まだ早い!
そんな劇団ひとりをやったのは、5月25日水曜日の昼下がりだった。

ひとによっては、早めにスポーツ紙を買い求めて競馬の予習をするようだけど、私のスタイルは「日曜日の朝」に出たての、一番フレッシュな新聞を買うこと。
その前までヤンワリと、頭の中で構想を練って、ほぼ結論が出たところで、プロ集団が絞り出した「勝つと思うよ?馬」と照らし合わせてみる。

場合によっては、チッ!と舌打ちするような馬名が1面に踊っている時もあったりして、なんだよ、私の1週間を返してくれ!と思うこともたびたび。

今年のダービー馬候補には、ざっくりみつもって8頭があがっていた。

まずは、ダービー馬に一番近いところに位置する皐月賞馬ディーマジェスティ。
2冠を虎視眈々と狙っている有力馬だ。
そして、弥生賞1着、皐月賞2着のマカヒキ。皐月で敗れた雪辱というパワーを持ち合わせている。
さらに、サトノダイヤモンドは、高額取引馬という自身の価値を知っているかのように輝いたきさらぎ賞馬だ。
そのほか、ダノンシャンティ産駒のスマートオーディン、青葉賞馬ヴァンキッシュラン、ディープインパクトの芦毛っ子マウントロブソン、世界のユタカが騎乗するエアスピネル、良血なら誰にも負けないリオンディーズというラインナップ。
18頭フルゲートいうことは、あとの10頭だって死角に潜んで蹄を研いているに違いない。
さぁ、どうなる?29日の午後3時42分頃に誕生する今年のダービー馬は!!

まぁ、かなり引っ張りましたけどね、私は言葉の魔力を信じている方の人間なので、「ダービー馬はダービー馬から」「一番幸運の馬がダービー馬になる」を念頭にしたい。
父はダービー馬のキングカメハメハ、母は日本とアメリカのオークス馬シーザリオから生まれ、近走は運を使い果たしてないリオンディーズはどうかと考えている。

この馬は、ちょっぴり気性が荒いようで、とにかくかかりやすい。自分で自分の競馬をできないで負けてしまった経験がある。鞍上は名手ミルコ・デムーロで万全だろうし…と、ここにこうしてあれこれ書いているうちに、フランス・イスパーン賞はエイシンヒカリが、後続を10馬身突き放して優勝した!

その勝ち方ときたら、怪物なんていいかたでは足りない感じ。世界一になった敬意を込めて、バケモノ呼ばわりをしても、まだ何か満たされない気がした。
メガ?ギガ?テラ!…この期に及んで全然関係ない、変な単位がぐるぐるする。ただものではないこの黒い芦毛…アシゲ?
マウントロブソンは白い方の芦毛だなぁ…。そろそろ芦毛のダービー馬が出てくるかもしれないなぁ…。何かのサインだったらどうしよう!と、考え過ぎて、ダメになる方へまっしぐら…。

私が競馬を初めた春、ダービー馬になったのはウオッカだった。

それまでしばらくケンという「みてるだけ」の競馬をしていて、初めて馬券を買ったのもウオッカのダービーから。その時の私自身、どういう運気だったのかわからないが、アサクサキングスとの馬単を当ててしまい、急に恐ろしくなって逃げるように競馬場から立ち去ったことがある。むろん、この件は家族には内緒で、ひとり豪遊した時の楽しさったら、もう~(以下、品がないので割愛)。なぜウオッカとアサクサキングスを買ったのか。それは、

―――――なんか知らないけど、好きだなと思ったから。

その後も、好きな馬を買い続け、大好きなオルフェーヴルの単勝を的中。翌年は当たらず、次の年のキズナは単勝が当たった。ワンアンドオンリーについては、3連単で勝負して玉砕。そして昨年のドゥラメンテは、また3連複を買って外している。と、いうことは、好きな馬の単勝や馬単だけでいけば当たるということか!ええい、こうなったら、リオンディーズの単勝はもちろん、馬単ボックスで、人生2回目の豪遊だ!という、生まれつきの「おめでたさ」が再発しました(不治の病)。